EC（欧州委員会）での定例記者会見で4日、論議の的になったのは通貨統合でもワインの割当量でもなく、インターネットで公開されたきわどいビデオクリップだった。
 
ユーチューブで公開された44秒のビデオは18組のカップルが、さまざまな体位と場所でセックスの絶頂に達するシーンを集めたもの。『アメリ』、『グッバイ、レーニン！』といった、EU（欧州連合）が製作資金を出した映画の抜粋シーンで構成されている。
 
ECはこれを擁護し、ヨーロッパ映画への支援を明確にしたのだ。記者会見で、こんなビデオが、EUが納税者の金を使う方法を示す最良の方法なのか、という質問が出て、場内は急に活気付いた。
 
ECの広報担当は、ビデオクリップが公開されてから14週間たったが、苦情は一件も来ていないと語った。またそのことを皮肉る報道陣に、もっとリラックスするよう示唆した。
 
「今回に限っては、良いユーモアのセンスを持とうじゃありませんか。1950年代の『セックスとは何か』、『ポルノとは何か』、『テレビで何を見るのがノーマルなのか』といった話題をめぐる戦争を勃発させるのはやめましょう」
 
EC委員会、セックスの絶頂シーンを集めたVクリップを擁護
excite ニュース［7月4日 ブリュッセル ロイター］
 
と申しましても、目くじら立てる様なきわどい物ではなく、ウィットに富んだCMの様な出来映え。 有史以来の侵略戦争により、欧州民族皆兄弟と言えなくもない巨大な混血国家EUに於いて、統合は、まこと理に適ったものかと思いますが、政教的には前途多難な一面も。統合には、人と人の肌のふれ合いの如き、寛容さとおおらかさが必要という示唆かもしれません。
 
"LET'S COME TOGETHER!" [youTube]